trainrioの世界

鉄道ファンの私、trainrioが、独自の鉄道趣味の世界を書いてゆきます。

初めての別れ

保育園最後の夏休みが終わり、9月末のこれも保育園最後の運動会も終わり、残るはクリスマスのお遊戯会そして卒園式を残すのみとなりましたが、10月の半ばに入り、母から父の転勤で釧路に引っ越すことを知らされました。
初めは寂しさも実感も湧きませんでしたが、北見を離れる日が近付くに連れ、胸が締め付けられる思いになりました。保育3年目に入ったばかりのときに感じた胸の締め付けられるような寂しさは、今思えばこの初めての転勤を予感したのでしょう。
保育園のクラスでも母が先生に知らせたので発表し、クラスのみんなが「寂しくなる」と別れを惜しんで、一人ずつが汽車の絵を描いて切り抜いたのを箱に詰めて贈ってくれました。母方の上の従兄も木の板に蒸気機関車の絵を彫って色を塗ってくれたのを贈ってくれました。
北見を離れる前々日、日通の引っ越しのトラックが入って自宅から荷物を運ぶのを隣の祖父母宅の窓から見て、住み慣れた北見を離れる寂しさが一層強くなりました。

そして74年11月3日、北見朝7時25分発の釧路行き急行「しれとこ2号」で、父の会社関係者や親戚達に見送られて、僕たち一家4人は北見を離れました。
父方の祖母が釧路まで手伝いに付き添ってくれましたが、北見を離れた寂しさに加えて釧路がどんなところなんだろうかという、不安とも期待ともいえない気持ちが交錯しました。
列車は網走までは何度か見た車窓でしたが、網走に着き、初めて窓を開けて駅弁と名物のしじみ汁を買いました。僕には初めての駅弁でしたが、僕は焼き鮭や卵焼き等が入った典型的な幕の内弁当の「オホーツク弁当」で妹や両親達はこれも網走名物の「かにめし」でした。「かにめし」に付いていたスプーンがチューリップの形だったのが印象的でした。
以前は下車してばかりの網走を通過して、先は全く初めての線路を走りました。後にその線路は釧網本線といって、その名の通り釧路と網走を結ぶ路線なのを知りましたが、斜里まではオホーツク海に沿って走りました。11月で波が荒く白いしぶきを上げていたのを見て北見から釧路に移る寂しさが込み上がりましたが、なぜかここで清酒「大関」の
「酒は~大関~心意気~♪」
の節が浮かんで、どうにか寂しさが紛れました。
斜里に着くと、向かいの線路にDE10けん引の長い貨物列車が止まっていて、車掌車やら冷蔵車やら何やらと続いて最後に有蓋車・細い材木積みの無蓋車・有蓋車から成る編成でしたが、後に釧網本線の機関車はDE10の独壇場なのを知りました。
斜里を出、網走管内最後の駅・緑を過ぎると、ようやく僕たちがこれから住む釧路管内に入りました。釧路管内は前年夏に母方の親戚と一緒に川湯に行ったのと2歳のときにこれも母方の親戚と屈斜路湖に行ったくらいでしたが、まさか住むことになるとは思いませんでした。
川湯(現・川湯温泉)、弟子屈(現・摩周)といった温泉や屈斜路湖・摩周湖観光の玄関口を過ぎると、車窓は枯れ葉や紅葉ばかりの、秋の色に染まりました。途中の茅沼かどこかの駅では、DE10けん引の茶色い客車列車の後ろに石炭積みの無蓋車がずらっと続いて最後尾に有蓋車が2両ぶら下がっていたのを見ましたが、これがまさに客車と貨車を一緒に連結した「混合列車」で、北見では見たことなかっただけに衝撃でした。後に当時の釧網本線は混合列車が名物で鉄道ファン注目の的だったのを知りました。
当時は全くわかりませんでしたが、列車は今では国立公園になった釧路湿原の中を走り、DE10が貨車の入れ換えをしている東釧路駅を通過して、11時25分、ようやく釧路に着きました。
父の会社が手配してくれた市内の旅館にタクシーで向かい、その日はその旅館に泊まりました。部屋は良くないことに明かりがつかなくて困りましたが、寝るまでテレビをつけてそれを明かりにしました。
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  1. 2015/04/10(金) 00:06:37|
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コメント

いよいよ釧路での生活が、、、

 リオ様、いよいよ釧路での生活が始めるのですね。
網走のしじみ汁ですか? 今は網走駅に行っても見かけないですね。
DE10は横向き運転台なんで、長距離運転はキツそうですね。
  1. 2015/04/17(金) 00:10:01 |
  2. URL |
  3. hagejs #-
  4. [ 編集 ]

Re: いよいよ釧路での生活が、、、

hagejs様、いよいよ釧路時代に入ります。
網走駅のしじみ汁は今は見かけませんか。「網走の味」と書かれたカップが懐かしい。
確かにDE10は横向き運転台で、長距離運転はキツそうですが、それでもこの釧網本線や四国の土讃線等でよく100キロ以上の運転を毎日のようにしたものですね。。
  1. 2015/04/17(金) 06:53:27 |
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  3. trainrio #-
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